PCSAが臨時総会および公開勉強会を開催、パチスロ6.1号機基準など解説
遊技通信2019年12月2日
パチンコ・チェーンストア協会(PCSA)は11月28日、都内千代田区のTKPガーデンシティPREMIUM神保町で第18期の第2回臨時社員総会および第70回PCSA公開勉強会を開催した。
社員総会では、慶弔金見舞金支給の要件として、店舗休業を新たに加えた規定を採択したほか、業界の夢や提言をテーマとした「PCSAアイディア・エッセイ」募集開始の件など、3つの議案が拍手によって可決、承認された。
挨拶した加藤英則代表理事は、まもなく迎える人気パチスロ旧規則機の撤去期限に言及。「外さないというホールもあるやに聞いているが、当たり前のことをしない業者が業界の地位を下げていると思う。来年4月の禁煙化に対しても一緒だ。一般社会は見ており、そういったことがないように、きちんと実行していくことが、業界の社会的な地位向上に向けた基本中の基本となる」と語りかけた。
また総会後には、今後の遊技機動向をテーマとした公開勉強会が催され、日工組、日電協といった各供給団体の代表者が登壇。管理遊技機やメダルレス遊技機、パチスロ6.1号機基準、パチンコにおける解釈運用基準変更などについて、それぞれの担当者が進捗状況を解説した。
このうち、パチスロ6.1号機基準について触れた日電協の岩掘和男副理事長は、現在進行しているという3項目の自主規制見直しについて説明。「ペナルティ規制を見直すことによるAT機の低ベース化」「スタートレバー・ボタン等を使用した演出(疑似遊技)」「ビデオリール等を搭載した遊技機(ミニリール機)」を示しながら、「いつまでにできるかや、(ペナルティ規制見直しにより)どのくらいベースが下げられるかなどはわからないが、話はすでに煮詰まった状態にある」と述べ、年内を目処に6.1号機基準のパチスロ機が型式試験に申請できるような環境を整えていきたい意向を表した。
一方、日工組の渡辺圭市技術担当理事は、パチンコ機の解釈運用基準変更に向けた行政との折衝状況を解説。なかでも、依存防止対策の一環として導入を要望している項目のうち、時短発生条件の拡充について触れた渡辺氏は、「予め定められた特図での図柄揃いや、予め定められた回転数で時短を入れるような形になる。世間ではこれを天井というような表現をする人もいるが、大当りが保証できるものではなく、決して天井ではない」と述べ、あくまでも、過度な遊技に陥らないための施策の一環であることを強調した。