アクセル、Gチップ前年比120万個減で大幅減益
グリーンべると2011年5月11日
アクセルは4月26日、平成23年3月期(平成22年4月1日~平成23年3月31日)決算短信(非連結)を発表。売上高は前期比47.1%減の81億9900万円、営業利益は同74.7%減の15億6800万円、経常利益は同74.6%減となる15億8400万円、当期純利益は同72.8%減となる10億4300万円となった。
主力の遊技機器市場向けグラフィックスLSI製品は、前事業年度の中核製品であった「AG301」から高付加価値化を図った「AG333」への移行が着実に進展したが、全体としての入替台数の減少傾向、APEC開催に伴う長期間の入替自粛などから遊技機器の新台需要が低迷、これに加え、遊技機メーカーによる遊技機器構成部品のリユースが本格化に浸透したこと等を要因として、前年比約120万個減となる142万個の販売にとどまった。一方、遊技機市場向け以外のグラフィックスLSI製品は、新興国に向けた輸出の増加などを背景に在庫調整が一巡したことを受け、前事業年度を上回る販売となっている。
次期(平成23年4月~平成24年3月)について同社では、遊技機器市場の厳しい市場環境が継続することが予想されることから、遊技機器の年間新台需要を300万台程度と想定。同社グラフィックスLSI製品は、リユースの影響を加味して130万個程度(当期実績142万個)の販売を計画している。また、翌事業年度より本格的な量産を開始する高付加価値製品「AG-4」への移行を促進することにより、現状リユースの対象となっている「AG301」のリユース影響度の低減を図るとしており、翌事業年度の売上高は82億円(当期比0.0%増)、営業利益12億円(同23.5%減)、経常利益12億円(同24.2%減)、純利益8億円(同23.4%減)を見込んでいる。
なお、同社では平成24年3月期より連結決算へ移行。100%出資子会社である(株)ニューゾーンの業績を取り込んだ通期連結業績予想は以下の通り。
売上高82億円
営業利益9億5000万円
経常利益9億5000万円
当期純利益5億5000万円