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日電協が記者会見を開催 小林理事長に今後の組合運営とパチスロ市場の展望を聞いた 遊技通信2024年7月4日

日電協会議室で行われた記者会見の様子

日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)は6月24日、都内台東区の日電協会議室で記者会見を開催し、小林友也理事長が出席した。

当日は、業界メディア8社が参加。会見では、理事長就任から1年が経過した小林理事長に、今後の組合運営とパチスロ市場の展望について聞いた。

パチスロメーカー団体として今のパチスロ機の仕様にどのような課題を感じていますか

小林 6号機になった時から色々なことがありましたが、一番大きかったのはAT機の自主規制の改正が実現できたことです。その一方で、元々言われていたノーマルタイプの出玉については、1回の出玉を上げて欲しいという要望が以前からありました。規則が変わった段階なのでそう簡単には行かないのですが、遊びやすさやゲーム性の幅が広がるような物にしていければと思います。

記者からの質問に答える小林理事長

理事長就任からの1年を振り返って主に力を入れてきた取組みを教えてください

小林 行政への要望の話し合いは多岐に渡っています。その中で、製造の合理化に資する取組みとしてグループ会社の親会社に一部製造の委託を可能にしたいと思っています。自社のキャパを超えた際に親会社に委託できる制度を考えており最終段階に入っています。また、主基板の共通化についても打ち合わせを行なっています。グループ会社は基本同じ基板を使っていますが、そこにはメーカー名が記載されているので、メーカーが変わると使用することは出来ません。それを同じグループであれば使えるようにしようという要望を出しています。グループ間で共有できれば中古移動も便利になり、メーカーが最終的に使わなくなって破棄することも減るはずです。また、設置確認書など各種確認書の電子化も進めています。型式申請書の電子化に関しては今年3月から始まっており、そのほかの要望についても最終確認中のものが多数あります。

ホールの設備投資が膨らんでいるなかで、遊技機の価格を抑えるための施策をお考えでしょうか

小林 メーカーにとっても製造原価の低減は常に目標になっています。基板の共有化は原価を落とすための1つの方法なので今後も地道に取り組んでいきます。スマート遊技機は、どうしても初期投入で相当な設備投資がかかるイメージがあると思いますが、1度入れれば次からはランニングコストなど安価で対応できるようになるので、そういった意味で今は過渡期だと思います。

若年層に向けたイベントの開催は検討しているのでしょうか

小林 昨年から日工組が進めている「KIBUN PACHI-PACHI委員会」に、日電協も協力していますが、今年10月5日に秋葉原で「パチスロサミット2024」を開催します。今回のイベントは、全日本学生遊技連盟と連携して全国の学生とともにステージを作っていくことも検討しています。公式YouTubeやSNSも活用し、若年層ユーザーにアピールできる施策を積極的に展開していきます。

ー 日電協は、組合員の相互扶助の精神に基づいて積極的な社会貢献活動を展開していますが、継続している取組みがあればお聞かせください

小林 日電協は東日本大震災の時に被災地支援を展開しましたが、私たちの業界は、常に多様化している社会と共生していく必要があると考えています。東日本大震災の時に行った物資寄贈や「富岡町復興応援ソングプロジェクト」は、目に見える支援として今を生きる人たちに寄り添うことを目的として実施しました。その延長線として2018年以降、パラアスリートの応援活動を続けており、今後も精一杯、応援を続けていきたいと考えています。

小林友也理事長プロフィール
株式会社北電子代表取締役社長
昭和33年5月14日生まれ(66歳)
東海大学工学部電気電子工学科卒業

日電協における役員経歴
平成8年5月21日 監事就任
平成17年5月30日 副理事長就任
令和元年6月14日 筆頭副理事長就任
令和5年6月8日 理事長就任

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