ローコスト営業で、稼げる空間へホール施設再生の新戦略、シミュレーションゴルフの可能性
グリーンべると2023年7月20日
スーパーシミュレーションゴルフ『3D BIGBAN』
ホール跡地を利用し、インドアゴルフを開業する事例が増えている。営業コストの低さや安定した売上が人気の秘密だ。㈱スリーディのシミュレーションゴルフ「3D BIGBAN」を活用し、ホール施設を再び稼げる空間に――。
近年、盛り上がりを見せる余暇産業の1つがゴルフ業界だ。中でも実際のゴルフ場を再現した映像や音声を楽しめる、最新のシミュレーションゴルフを取り揃えたインドアゴルフの人気が目覚ましい。
特に高齢者にとって、生涯楽しめる一番のスポーツと言えばゴルフだ。楽しさが継続に繋がり、継続が健康に繋がることから今後、ますますニーズが高まるだろう。
今後の市場拡大にも十分に期待できるため、インドアゴルフを開業するには今が絶好のタイミングだ。特に閉店ホールや、集客面で苦境に立つホールは、その跡地利用(または営業スペースの一部転用)として一考の価値がある。
機械入替がほぼ不要。人件費もかからず
そこで今回、インドアゴルフを開業した際の試算表を作成した(下図参照)。
ホール営業と比較し、ランニングコストでは、機械代や人件費の少なさが大きな優位点だ。集客を維持するために多大な機械入替費を必要とするホール営業に対し、インドアゴルフの場合、機械を導入したあとは、台当たり年額1万円のメンテナンス費(※スリーディ社の場合、初年度メンテナンス費は不要)と、数年に一度の消耗品の交換くらいしか必要としない。
また営業管理も、会員制によりユーザーの身元をハッキリさせることで、不正利用を防ぐことができる。原則、接客も不要のため、遠隔で管理できるツール(セキュリティカメラなど)を活用すれば無人の運用も可能だ。いわば機械が勝手に収益をもたらすビジネスモデルと言える。
100台の設置で1日1800万円の売上も
売上は会員制による会費収入とすることで、安定した売上の計算が立つ上、㈱スリーディが提案する新たな収益獲得スキームを実施することで、1800万円/日の売上を狙うことも可能だ。
一例を紹介すると、運営側はシミュレーションゴルフでパターを楽しむ設定にし、プレイヤーは1分300円(~1000円)でプレーするルールとする。この場合、60分で1万8000円/台の売上だ。100台設置で180万円、10時間稼働で1800万円/日の売上を見込める。
また、売上の一部をポイント(以下、P)としてプレイヤーに還元することで、再来店を促すこともできる。例えば、1ゲーム当たりに獲得できるPを1位は1000P、2位は500Pなど、ゲームの順位に応じて変動し、プレイヤーに提供。獲得したPをプレイヤーは次回のプレー代に充てられる、あるいは景品に交換することができるなど、Pの活用方法は運営側のアイデアしだいだ。
現在の社会情勢を踏まえると、古いビジネスモデルに固執することは、場合によってリスクである。時にはトレンドに乗り、ホール施設の新たな可能性を探求すべきだろう。
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