【合同インタビュー】岐阜県遊協 清水達浩理事長/中小の声もしっかりと拾い、行政との窓口になることができる組織へ
遊技日本2023年7月3日
今年開かれた第62期通常総会で新理事長に就任した清水達浩氏。縮小する市場規模や参加人口の減少、スマート遊技機の普及など激動の業界に対し、どのように組合員を牽引していくのか、その胸中を聞いた(5月25日、岐阜グランドホテルにて)。
――理事長が交代された経緯をお聞かせください。
金光淳用前理事長の任期は来年5月まででしたが、金光氏より本年「任期途中ではあるが、他団体(MIRAIぱちんこ産業連盟)の代表理事の就任が決まり、兼務は致しかねる」とのご報告を受けました。そこで組合内で協議し、私、清水達浩が理事長に就任する運びとなりました。
――今の率直な心境をお聞かせいただけますか。
まさか自分が、というのが正直な第一印象。私も岐阜県遊協には14年あまりお世話になっていますが、今までも尊敬する先輩方がたくさんいました。しかしこの数年で、諸先輩方が廃業などに伴い組合を脱退することが続き、たまたまこのタイミングとなりました。
――理事長になられた意気込み、そして目標をお聞かせください。
まずは「組合員皆様のための組合である」ことが大前提。中小・単店舗の方々の声もしっかりと聞き、行政との窓口になることができる組合であることが大切だと思います。今までもそうでしたが、これからもそうあるべきで、そのために十分に力を出させていただきます。また、その都度、その時々の様々な課題があります。得意な方が得意なことをしていただくのが良いと考えますし、それに関しては執行部全員で、集団指導体制で進めていきたいです。
――岐阜県の現状についてお聞かせください。
57法人、105店舗の組合員がおられます。しかし、全盛期から比較すると半減といった現状です。
――全日遊連への要望や提案などはありますか?
今、何か要望があるというわけではありませんが、全日遊連はしっかりと担当分けがなされていて、どの件はどこへ話せば良いのかが非常にわかりやすい「副理事長制」を取られています。要望についてはその都度、今までも副理事長を通じてお願いしています。もし今後あるとすれば、ネットでの広告宣伝活動など新しい問題も出てきていますので、新しいものに関しては、後手後手に回ってしまわないためにも、迅速にポストを新設していただければ非常にありがたいと思います。
――岐阜県は今まで、どちらかと言えば広告宣伝に関して厳しい地域でしたが現状の認識はいかがですか?
まず「緩和」という言葉はできる限り使わないようにしています。「出来ることが増えた」という認識です。広告の回数、内容も、今までは出来なかったことが、全国の平均的な状況に応じた結果、出来ることが増えた、という認識で組合員にはアナウンスしています。現在までは、違反と思われる広告宣伝事例はほとんど出ておりません。序盤に2点ほどあるにはあったものの、それも「認識が違っていた」とのことで平身低頭に謝罪を受けており、それ以降、そういった事例は一切発生していません。
――任期はどうなりますか?
ここから2年、ではなく、金光前理事長の残りの1年、となります。まずは残り1年の任期をしっかりと全うしたいです。
――ありがとうございました。
岐阜県遊技業協同組合 清水達浩理事長
1973年9月生まれ、愛知県名古屋市出身。南山大学卒業。2009年に岐阜市内の店舗開店時に組合へ加入し、同時に青年部へ入会。その後、青年部部会長、岐阜支部支部長(兼務)、理事、副理事長を経て理事長に就任。趣味はゴルフ。