日遊協がSDGs オンラインセミナーを開催
遊技日本2021年8月2日
日遊協社会貢献・環境対策委員会は7月30日、オンライン形式で遊技業界関係者を対象としたオープンセミナー「SDGsオンラインセミナー~ホールの防災拠点化~」を開催した。
セミナー冒頭、社会貢献・環境対策委員会の福地光委員長は、「日本の中でSDGsを掲げて活動を具体的にしているところは、大企業をはじめ限られた企業・組織だと思います。パチンコ業界でもSDGs宣言をなさっている企業がいくつかあります。まだ取り組んでおられない多くの企業の方に、SDGsとはどういうものか、どう進めていけばよいかをお伝えできればと思うと同時に、私も一緒に学びたいと思います」とセミナー開催の趣旨を述べた。
講演では、環境戦略コンサルタントの西田純氏が「SDGs とは?」と題して、SDGsの基本的知識や行政をはじめとする社会の取組み状況、他業種の取組み事例、そして取組む意義について、多角的に解説した。企業にとってSDGsはコストではなく、経営哲学に基づいた企業活動であることから、SDGsの実践は、優秀な人材獲得や、社内活性化による売り上げアップ、SDGsの視点から生まれる市場性の開拓で事業多角化などに繋がっていく、とした。
質疑応答では、講演中に例示された他業種の実践企業がどのような広報活動を行っているか、遊技業界の依存問題への取組みも該当するのか、といった質問が上がった。依存問題のへの取組みについては、「3. すべての人に健康と福祉を」にまず該当すると思われ、定量的に観察できるものがあると公的機関をはじめとする社会への訴求性を伴ったものになるとの回答があった。
続いて、「ホールの防災拠点化に関して」をテーマに、ジーピーエム株式会社顧問防災士の大野英明氏が「遊技業界と防災備蓄について」、一般社団法人ぱちんこ広告協議会の大島克俊理事長、平野輝寿理事が「防災拠点ネットワークについて」講演した。
また、後藤委員からは、9月1日から開催される「第4回全国クリーンデー」について、開催意義や概要などが説明され、全国どこでもできるSDGsにも繋がる活動として参加を促した。
▼クリーンデー特設サイト
https://www.nichiyukyo.or.jp/cleanday/
閉会にあたって、田中新一郎副委員長は「月末の多忙な時間にもかかわらず100名を超える参加は業界としても取組まなくてはならない、という気持ちの表れと感じた。また、SDGsはチャリティでもボランティアでもなく西田先生がおっしゃったように、実践することにより社会から選ばれやすくなる企業、そして多くのビジネスチャンスが広がっていくものと思う。今後のパチンコ業界の持続的発展のためにも、SDGsを正しく認知、理解、行動を継続していくことが必要になってくる。日遊協でも今後、SDGsプロジェクトチームを作り発信していくことになっていくので、引き続きのご協力をお願いしたい」との挨拶でセミナーを締め括った。