東京都遊協が組合員全店舗に消毒液を配布
遊技通信2020年3月13日
東京都遊協は3月12日、新型コロナウイルス感染症対策として、消毒液を組合傘下の全店舗に無料配布する緊急対策を通知した。14日の土曜日から出荷を開始し、10日間のうちに都内約760店舗への配布を完了する。
都遊協ではこれまで、組合員ホールに対して各種媒体における広告宣伝を自粛するよう要請するとともに、「従業員の出社時の体温計測」「従業員の可能な限りのマスク着用」「従業員の手洗い、咳エチケットの励行」「ホール内の消毒及び換気」「地域における感染状況等、最新情報の把握」などを促していた。一方で、消毒液が手に入りにくい状況にあることから、都遊協として1店舗1セットの消毒液を配布することを決めた。
消毒液は希釈して使用するタイプで、弱酸性次亜塩素酸水溶液10リットルと150ミリリットルが入る携帯用ボトル5本がセット。遊技機台数が300台から500台で、従業員30名程度の中規模店で約1カ月分にあたる。携帯用ボトルを従業員が持ち、パチンコ機のハンドルやボタン、パチスロ機のレバーやストップボタンなどのほか、遊技イスや呼出ランプのボタン類などの重点箇所を遊技者の離席時に消毒する。加湿器に投入することも可能で、空間除菌の効果も期待できるという。
遊技中のプレイヤーがほとんど喋らず、一般的な屋内施設と比較して強力な空調機器を備えて換気に配慮しているホール営業の現場では、今のところクラスター感染が発生していないが、今後の発生リスクを考慮した。都遊協では、今回の消毒液の無料配布とともに、すでに実施している感染拡大に向けた継続的な取組みを、組合員ホールにあらためて促している。