日遊協定例理事会、遊技機取扱主任者に関する規程及び同規程実施要領の改正 “20年選手”は違反歴なければ試験免除
遊技日本2019年10月9日
日遊協は9月25日、ANAクラウンプラザホテル広島で第3回定例理事会を開催。
主な内容として、遊技機取扱主任者に関する規程及び同規程実施要領の改正、「ホールでの依存防止対策の実施状況」調査質問項目、高射幸性遊技機(回胴式遊技機)の設置状況、についてそれぞれ報告があった。
【遊技機取扱主任者に関する規程及び同規程実施要領の改正について】
改正の概要は、
①違反歴がなく、連続して7回目以降の更新を迎える人は更新時試験を免除する
②新規試験を地元支部以外で受けた人が、更新時には必ず地元支部開催の試験を受けられるよう特例規定を設けていたが、全国的に転勤する者が多くなり実状にそぐわなくなったため、全員が1年前から受けられるよう改正する
③消費税率引き上げに伴い各種手数料を改定する
④遊技機取扱主任者証の表記事項(有効期間)を改正する
という4点。
①は、連続して7回目以降の更新を迎える人は実質“20年選手”であり、経験・知識が豊富で技術的にも習熟し、会社や団体の役員になっている人も多いことから、違反歴がなければ試験は免除するという内容。ただし、講習は従来どおり受けてもらう。
②は、新規試験が地元以外の受験となった人に対しての特例である、初回更新時に限って地元支部開催の試験を一般より半年間前倒しで受けられる措置を撤廃し、全て1 年前から受験可能と統一する。
④は、現行では3年の満期前に更新時試験を受けると新しい主任者証が出されるが、満期を迎えるまで古い主任者証も手元に残る。そこで新しい主任者証に更新した有効期間を明記して1枚に統一する。
改正内容は関係団体から賛同を得られており、来年1月1日以降に実施を目指している。ただし③については令和元年度講習・試験(来年1月16、17日の東京会場、2月12、13日の大阪会場)は8%据え置きとし、来年4月以降の講習・試験から10%となる。
【「ホールでの依存防止対策の実施状況」調査質問項目について】
依存防止対策に関するパチンコ・パチスロ産業21世紀会の審議状況のうち、遊技産業健全化推進機構に調査を依頼する「ホールでの依存防止対策の実施状況」について、調査項目がほぼ固まったことが報告された。当初の決議案から「ATMの設置状況」「デビットカードシステムの設置状況」の2項目が新たに加わっている。調査は今年度中に開始される予定。一方「ぱちんこへの依存防止対策に係る実施規程の制定」については、既存の「ホールにおける依存防止対策ガイドライン」を基に、21世紀会事務局(全日遊連)が案をつくり、各団体と協議を進めていることが報告された。
【高射幸性遊技機(回胴式遊技機)の設置状況】
7月末現在の回胴式遊技機の設置台数は166万台で、そのうち新基準に該当しない遊技機が34万台20.58%、さらに高射幸性遊技機(DK-SIS出玉情報2万枚以上)は27万3000台で、全体からみると16.4%だったことが報告された。